今回は、室内用にスリッパを作ってみました。
これも、試作品でどれだけの耐久性があるか、不具合は無いかを実験する為の試作品です。
まずは、その辺にあった使い古しのコピー用紙の裏にイメージを仮に下書きです。
仮のつもりが最期まで本チャンになってしまいました。(^_^;)
これを元に型紙を作って仮に組んで高さや幅などを調整していきます。
調整が終われば革の裁断です。
今回は、上底革にヌメ革、その下にクッション、中底革にヌメ革床面とコルク板、下底革にヌメ革床面を裁断し、順次貼り合わせていきます。
画像では、4層でコルクが抜けていますね。(^_^;)
裁断が終わると貼り付けの前に上底革の刻印打ちです。
ワンポイントにroiyaltigerのロゴをカービングしました。
刻印打ちに色つけが終わったら次は貼り付けです。
貼り付けの後にしっかりと剥がれないように圧着です。ハンマーで隙間無く叩いていきます。
この作業を省くと後々に偉い事になってしまいます。
貼り合わせが終わったら、上底革に合わせて底革を切っていき、コバを豆カンナ・紙ヤスリなどを使い揃えて磨きをかけます。コバの仕上げ方でその商品の出来栄えが大きく左右されます。コバとは革の裁断した切り口面の事です。
ここでフード?を先に付けるのを忘れてました。先にフード?を付けて置かなければフードを付けた後にもう一度コバを磨く事になり2度手間になってしまいました。(^_^;)
フード?を取り付けたら水に濡らして形を取ります。
フードを取り付けたら今度は、菱目打ちで穴を開けていき縫い込みです。
まず、目印のラインを引いてそれに合わせて穴を開けていきます。
その穴に合わせて手縫いしていきます。革の厚みが厚くて貫通しきれていないところは、菱ギリで再度開け直します。
縫い終わると、先ほどの工程の順番を間違えたコバの処理を再度行います。
コバ磨きは、トコノールって言う薬品を塗り込みスリッガーで磨いていき、
納得のいくまで磨き込みます。光っているのがお解りでしょうか?
最後の仕上げに、革用のオイルを塗り込んでいきます。人間と同じで革にも保湿が必要なので定期的にオイルを塗る事によりいい風合いが出てきます。
オイルが乾くと仕上がりです。
後は、履き心地と耐久性などを実験ですね(^_^)v
最後にネームタグを取り付けて終了です。
0コメント